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1.立候補の前に

立候補前に確認しておきたい事

1.立候補の前に

市議会議員選挙の敵は誰?

市議会議員選挙における敵とは誰?

選挙戦を戦う上で敵とは誰のことでしょうか?
本当の敵を知ることで、市議会議員選挙の攻略の仕方が見えてきます。

目次

市議会議員選挙の敵は誰?

 市長選や小選挙区での戦いであれば、敵ははっきりしています。あなた以外の候補者全員です。理由は当然のことながら、当選することが出来るのが一人だからです。

では20人も30人も当選することが出来る市議会議員選挙の場合は、あなた以外の全ての候補者を敵視することは物理的に不可能ですし、現実的ではありません。

選挙区の有権者は一人一票しか持っていないため、他の候補者と票の取り合いになることは確かです。しかし、当選圏内に入る票さえ得てしまえば、例え最下位であっても当選は当選ですから、得票総数一位を目指す必要はないのです。

最大の敵

 どの選挙でも同じことが言えるのですが、市議会議員選挙の場合の最大の敵は自分自身であると思います。大きな選挙になればなるほど、組織力の差や政局が勝敗を左右することもあり、何もしなくても当選できる可能性だってあります。事実、そういう方は存在します。

しかし、市議会議員選挙の場合は、候補者本人がどれだけ動き回って票を集め、一票一票を積み重ねたかによって当選が決まってくるのです。

選挙が夏の場合は炎天下の中で汗をかきながら街頭演説をしなければなりません。選挙が冬ならばまだ外が暗く寒い中布団から這い上がり、凍える寒さの中で朝の辻立ちをしなければなりません。雨が降ったからといって活動を休んだりすることもなく、時には熱を出しながらも選挙戦を戦わなければなりません。

後援会活動中は訪問先で冷たい対応を強いられることもありますし、何度も何度も断られることだってあります。そういった時にも気持ちを切り替えて次のお宅を訪問しなければならないのです。

あなたが「選挙までに○○軒のお宅を訪問する」と決めたのなら、怠けたい自分をどれだけ律するかの戦いになり勝たなくてはならないのです。そうやって地道な努力を続けられるかが、選挙における最大の障壁だと言えます。

落選者の悲劇

 よく「落選すればただの人」という言葉を耳にしますが、実際にはそんなに生易しいものではありません。

落選の瞬間には、選挙事務所は異様なほど重たい空気が広がります。選挙が始まる前からずっと応援してくれた支援者も、蜘蛛の子を散らしたように居なくなってしまいます。そして、今まで色々な活動に協力してくれた人たちでさえ、協力してくれなくなることだってあります。

結果よりも過程が大事だという言い訳が通用するのは、学生までです。落選した瞬間に今までのあなたの努力は全て水泡に帰してしまうのです。それは、支援してくれた方々の努力までもが無駄になってしまうのです。

当選すれば、今までの苦労が報われ、辛い記憶も喜びに変わるのです。当選の瞬間を想像し、自分自身に打ち勝つことが選挙ではとても大切な事なのです。