地域カルタと地元愛
目次
政策提言として
地域カルタとは、地元の魅力をカルタに凝縮されており、カルタ遊びを通して自然と地元について学習することが出来るものですが、地域の子供だけでなく幅広い世代で楽しむことが出来ます。
地域カルタとして有名なのは群馬県の「上毛カルタ」だと思いますが、群馬県で育った県民は老いも若きも上毛カルタを全て暗記しているほど普及しているそうで、地元愛の醸成にも一役買っています。
地域カルタについては、各地で盛んに作成されていますが、市民団体レベルで活用されているだけで、行政が積極的に活用されているところはまだ少ないようなので、子供たちの情操教育にも活用するのも有効な手段と言えます。
背景
- かるたは日本人に馴染みのある室内遊戯
- 子どもが文字を覚えるための遊び
- 幅広い世代で楽しむことが出来る
根本的な原因
- 作られたカルタを普及させるために時間がかかる
- 地域カルタの作成には深い地域の情報が必要
- カルタを普及するための環境が必要
質問と提言例
作成中
地域カルタとは
かるたは「歌留多」「加留多」「 嘉留太」「骨牌」と漢字表記が多く、札を使い主に正月に遊ぶ実内遊具ですが、元々はトランプなどのカードゲーム一般を指した言葉で、現代では文字札(読み札)に合わせた絵札(取り札)をとり、とった枚数を競う競技を意味するようになりました。
誰もが一度は遊んだことがある「かるた」を、全国各地のご当地の特産や情景を詠んだ「地域カルタ」「郷土カルタ」のことで、地域のことを伝え、気域について知るためのツールとしてはもちろん、世代を超えた交流ツールとしても活用することが出来ます。
◇かるたの道具
基本的には、文字札(読み札)と絵札(取り札)がともに、あいうえお46枚ずつの札があり、一音につき一セットの読み札と取り札が用意されています。
・文字札(読み札)
取り札の絵の内容を書いた短い文章が書かれており、読み手は声に出して読む札のことです。
・絵札(取り札)
読み札の内容を描いた絵と、読み札の文章の頭文字がひらがなで目立つように書いてあり、読み札を読むのに合わせて、手を出して取る札のことです。
・ルール
2人以上で行い、子供が文字を覚えるための遊びです。
- 取り札を平面に広げ、取る人に見やすくする
- 読み人が読み札を読む
- 出来るだけ早く読み札に合った取り札を叩く
- 先に叩いた方がその札を手に入れる
- 全ての読み札と取り札がなくなるまで繰り返す
- より多くの取り札をとった人の勝ち
各地の地域カルタ
◇上毛カルタ
地域カルタといて最も有名な「上毛(じょうもう)カルタ」ですが、群馬県ではこの上毛カルタが非常に浸透していて、子供のころは「かるたと言えば一般的ないろはかるたではなく、上毛カルタだと思っていた」という群馬の方も多いと言われています。
上毛カルタは1947年に群馬県の子供たちのために作られ、群馬の名産品や歴史などをカルタを通して覚えられるようになっており、現在でも群馬の県内において毎年冬に上毛カルタ大会が開かれていて、「す」「も」「の」は10点プラス、「つ」は引き分けの際に持っていると勝てるといった独特なルールで競われているそうです。
◇彩の国21世紀郷土かるた
埼玉県の郷土カルタ「彩の国21世紀郷土かるた」は、元々昭和57年に埼玉県教育委員会が作成した「さいたま郷土かるた」があったものを、新しい建物や名所を盛り込んでリニューアルし作成されたものです。
「彩の国21世紀郷土かるた県大会」が開催されており、予選を突破した子供たちが参加しているのですが、この大会は勝ち負けは重要ではなく、埼玉から生まれた人々や自然などの郷土を心に刻みながら学ぶという姿勢が大切であるとされています。
◇島根郷土かるた
「島根郷土かるた」は、「出雲大社に初詣」から始まるかるたで、昭和7年に発売されたものを、島根郷土かるたに関する新聞の投書から復刻のきっかけを得て作成されたものです。
島根県の歴史や名所などが一枚一枚にどこか時代を感じる懐かしい絵柄で描かれており、読み札の裏側には取り札の絵についての解説がついていて、かるた遊びを通して島根について深く知ることが出来るようになっています。
郷土かるたで郷土愛を育む
郷土かるたは、子供に自分が今住んでいる地域の歴史や名所、特産品などを遊びながら学ぶことのできる素晴らしいツールですが、子供たちが郷土への興味を持ち、郷土愛を高めてくれるに適しています。
かるたで楽しく遊んだ後は、一枚一枚の縁の場所を訪れてかるたの内容を確かめに行くなんて親子でも一緒に楽しめますし、自分が住んでいる地域のことがカルタに書かれていれば、子供たちも喜んでくれるはずです。