経験後の考えの変化
市議会議員選挙に立候補した時と、議員として経験をした後で考えの変化があると思います。
掲げた政策に関しても、実現させるために少しずつ変わることもあるかもしれません。
目次
掲げた政策の矛盾点
選挙前に掲げた政策は、その時点では本当に正しいことであると確信して掲げているはずです。
基本的には、選挙に立候補する際に掲げた政策を実現していかないと、公約違反となってしまいますが、議員として活動を行っていくうちに現実的に方針を変えざるを得ない状況が生じることは、多々あることだと思います。
頑なに掲げた政策通りに進めようとすると、地域にとって不利益な政策を進めることになってしまいますので、その時は潔く政策を取り下げて方針転換する覚悟を持たないといけません。
方針を転換する際には、きちんと「なぜ変えるのか」「どういった変更をするのか」を明確に説明できるようにしておくことが大切です。
明確な目的を持つことが大事
掲げた政策に矛盾点が生じ、方向転換をせざるを得ない状況は、議員活動をしていくうえで何度も立ちふさがる課題だと思います。
政策を掲げた際に、なぜその政策を掲げようと思ったのかという明確な目的があれば、方向転換をしない政策を掲げることが出来たのかもしれません。
調べていくうちに事実と違うことを勘違いしていたとか、実際に知らされていたデータが間違っていたとか、新しい技術が出たことで不要になったとか、原因は様々あると思いますが、根本的な目的さえしっかりとしていれば、こういったことは未然に防ぐことが出来ることもあります。
調査・分析・企画・実行・検証
掲げる政策がしっかりとしたものにするために、必要な要素は5つあります。
それは、「調査」「分析」「企画」「実行」「検証」です。
調査
調査に関しては、街の現状や住民からの聞き取り調査によって浮き彫りにされた地域の課題そのものを調べることです。
議員の日頃の活動の主なものとなるのがこの調査だと思いますが、一度調べただけで満足せずに徹底して調査することが重要です。
特に有権者からの聞き取りについては、一方的な聞き取りだけになってしまうと、公益性を担保できなくなる恐れがありますので、広い視野で聞き取るように注意しましょう。
分析
調査した結果を分析することで、地域の課題の根本的な原因を探ることが出来ます。
調査しただけで分析をしっかりとしておかないと、政策を掲げた後に事実と異なる点や矛盾が生じてしまい、公約違反となる方針転換をする羽目になりかねません。
調査を行い、分析をし、さらに調査をするといったことを徹底するように心がけましょう。
企画
これは政策そのものを作り上げることです。
調査と分析をした結果に基づいて、政策を実現する目的をはっきりとさせます。
分析結果から導き出された目的に沿う形で企画を行わないと、中身の薄い政策となってしまうので、明確な目的を示せる政策を企画しましょう。
実行
政策を掲げたら、あとは実行に移していきましょう。
地域の課題は、一朝一夕で実現できるものは少ないため、地道な活動が必要です。
議員として行政に働きかけるためにも、掲げた政策を実現させる目的に沿った一般質問を通し、実行に移していくことが重要です。
一般質問は議事録が残るので、政策を実現するためにもしっかりと定期的な質問をするようにしましょう。
検証
一般質問などを通して行政に働きかけを行っていっても、すぐには実現できない場合や、実現が難しいものもたくさんあると思います。
一般質問など実行に移した後は、実現が進まない政策に関する検証を行います。
「できない理由を並べる前に、出来る可能性を模索する」ことが重要で、すぐに諦めずに政策実現に向けた努力を惜しまない精神と、最初に掲げた政策とは違ってきても、当初の目的を少しでも達成させる柔軟さが必要となります。