市議会議員選挙における一票の格差

選挙における一票の重みを知っていますか?
一票一票の積み重ねの大切さをしっかりと理解することが、選挙戦の要です。
目次
一票の格差問題
国政選挙において一票の格差が裁判所で違憲状態であるとの判決が出て問題になりましたが、ここで紹介する「一票の格差」は衆議院小選挙区や参議院選挙区での話ではありません。候補者と有権者の間にある一票に対する感覚の違いについての話です。
有権者にとっての一票
選挙に行かない人たちは「俺の一票で政治が変わる訳ないよ」という話をします。衆議院議員の小選挙区選挙の場合は「10万票で当選」というように有権者の数が多いので、有権者一人の一票は「1/100,000=0.001%」ほどの重さしかないように感じてしまいます。一人の投票・無投票では結果に影響しないのかもしれません。
そのせいもあって、投票自体を棄権してしまう有権者が後を絶たず、投票率の低下も招いてしまっている状態です。
候補者にとっての一票
一度でも選挙を経験した人であれば「一票の重さ」良くわかっています。特に何度も選挙をしている現職の方などはなおさらでしょう。
過去の選挙において最下位で当選した人と次点の人の票数の差はわずか数十票の僅差です。あるいは十数票差であったり極まれですが、一票が当選と落選を分ける場合もあります。
たとえ一票でも届かなければ落選し、一票でも多ければ当選し議員となれるのです。
現職の方の多くは、無情にも落選した候補者たちを幾度となく見届けています。選挙の前までは議会で席を並べていた議員の落選も見てきているのです。
一票が分かつ無情な結末
一票でも足りなければ、それまでに積み上げてきた票は全て無駄に終わってしまいます。
仮に当選が2001票で落選が2000票だったとします。このわずか一票の差で当落が決まる訳ですから、この一票は2000と同じ位の価値が生まれているのです。
初めて選挙に出馬する新人の方にとっては、一票の重さについて理解しがたいのかもしれません。
あなたが選挙で戦う相手である現職の議員の方々は、この一票の差で当落を分かつ非情なまでの結末を今までに見てきていますので、 新人よりも必死になって票を集めている事を決して忘れないでください。