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2.立候補準備

立候補する決意を固めたら

2.立候補準備

獲得票数設定

市議会議員選挙に当選するための当確ラインを突破するための獲得票数を設定する

市議会議員に当選するためには、どれくらいの票を獲得すれば良いでしょうか?
当選のために必要な票を集めるためには、獲得票数の目標を設定する必要があります。

目次

市議会議員選挙の記録

 市議会議員への出馬を決意したのなら、手に入れて欲しいものがあります。 それは、市町村の選挙管理委員会が発行している「選挙の記録」です。

市町村によっては名称が異なる場合がありますが、選挙管理委員会に「選挙の記録が欲しい」と言えば分ります。 選挙管理委員会に十分な在庫があれば、「選挙の記録」を一冊もらえることもあります。 多くの市町村立では図書館に「選挙の記録」が置いてあるので、そちらで閲覧することも可能です。

過去の市議会議員選挙の開票結果

 「選挙の記録」の中で、一番に見ていただきたいのが、過去の選挙の開票結果です。

過去の選挙の開票結果を見ることで、その地域の市議会議員選挙における当選に必要な票数を読み取ることが出来ます。 過去数回にわたる選挙の開票結果から平均的な当落線の票数がわかるので、 少なくてもその票数よりも多く票を獲得する必要があります。 ただし、当落線上の票数を目標にしていては当選を果たすことは難しいでしょう。

過去の選挙の開票結果から当選に必要な票を調査するうえでやっかいなのが、平成の大合併です。 市町村合併があった地域では、過去のデータが役に立ちません。 そうした場合は、人口・地域性・定数が近い市町村のデータを参考にするのも一つの手です。

票を増やしてくるのは他候補者も一緒

 再選を目指す現職の議員は、前回よりも多くの票を獲得しようとします。 現職の議員とって、選挙というのは当選だけでなく四年の任期中の実績を評価してもらう意味も含まれています。 議員としてしっかりと活動していれば票は増えるはずですし、いい加減な活動であれば票は減ってしまいます。 前回の選挙でギリギリの当選を果たした現職の議員は危機感を持っていますから、 票を増やすために必死になってくることでしょう。

さらに、近年の各議会では行政の財政赤字を鑑みて、議員定数を減らす方向になっています。 議員定数が減れば、当然選挙は激戦となり、当選ラインは上がってしまいます。

議会事務局に問い合わせれば、議員定数の削減についての動きがあるかどうかわかります。 さらに、既に議員定数の削減が決まっていれば選挙管理委員会でも把握しているはずです。

市議会議員選挙獲得票数の目標設定

 市議会議員一般選挙に当選するための獲得票数の目標を当選ギリギリではなく、 真ん中あたりを目指すのが良いのではないでしょうか。

新人がトップ当選を目指そうとしてやっきになっても空回りするのが目に見えています。 それに、設定した目標の数字が表に出た場合に他の候補者(特に現職の議員)から 「生意気な奴だ」と反感を買うことにもなってしまいます。

かといって、当選ギリギリの数字を目標にしてしまうと、目標を達成しても当選できない可能性もあります。 こちらについては「一票の格差」 をご覧いただければご理解いただけると思います。。

少し無理しないと届かないと思われる数字を目標にするくらいが、 今後の活動に緊張感を持たせられるようになるのではないでしょうか?